「夜は短し歩けよ乙女」の舞台を訪ねました
森見登美彦さん作の「夜は短し歩けよ乙女」の舞台となった場所をいくつか巡ってきました。前回のブログは、旅行直後の熱に浮かされたような気分で文章を書いていたので、落ち着いてまとめ直すことにしました。撮った写真もまとめておきたいですし。
旅行の宿は寺町にありました。少し歩くと寺町通にはいり、三嶋亭というすき焼きのお店があります。その向かいには白竹堂という扇子のお店。この二店は、アニメ「有頂天家族」にも出てきていますね。ですが、今回の目的の作品ではないので、もったいないながらも通り過ぎました。個人的な旅行でないので、時間の制約があったのです。しかしそれにしても残念。次こそは。
まず向かったのはmoon walkというバー。こちらのバー、チェーン店でしていくつも支店があります。ですが、小説中にこんな一文がありました。
「四条大橋へ折れるのかと思いきや、彼女は少し思案しながら、そのまま北へ歩いてういく。」
この場面は、阪急河原町駅の地上出口付近です。ここから考えると、三条木屋町店が小説に出てきたお店に違いない。そう思って地図を頼りに向ったところ、どうやらやっていない様子。
上から二つ目の看板がそうなのですが、電気がついていないし、そもそもビルの中に入っていってもそんなお店がないのです。
落ち込みながら近くのラーメン屋さんで長浜ラーメンを食べました。京都なのにね。
お店を出てからふと振り返ると、ラーメン屋さんの上に目的のバーが!
こっちか!どうもちょっと場所が移動していたようです。
ドリンクすべて200円は破格ですよね。残念ながら満席で入店できませんでしたので、次回こそは。そう、これがまた京都にいく口実になります。
続いて向ったのは喫茶店の進々堂。こちらはパン屋さんと喫茶店がくっついた形になっております。小説の最後に、私と彼女が待ち合わせたお店です。
時間が遅かったのもあり、喫茶店は閉まっていたので、せめてもの記念にパンを買いました。次回は誰かと別々に京都へいって、ぜひ珈琲を飲みながら待ち合わせをしてみたいものです。
そして閉店間際に銭湯「桜湯」へ到着。
古いながらも綺麗な銭湯でした。夜12時近くなると、お店も閉まり始めているのでこの明かりにホッとしましたね。
この他にも、先斗町から木屋町にかけて、小説内でいくつか具体的な描写のあるお店があるのですが、今回はさっぱりわかりませんでした。猫と達磨のバーとか、鴨川と三条駅が見える木造三階建ての料亭とか。レンガ造りの壁に丸い潜水艦のような窓がはまっているバーなんていうのもありましたね。
今回行けなかったところや、わからなかったところは個人的に京都に行った際にじっくり見て回りましょう。
せめて小説内で出てきたお酒を飲みたいなーということで、開いているお店に飛び込みました。アカプルコというラムベースのカクテルを頂き、moon walkへ行けなかった残念さを紛らせてきました。小説内で彼女があげていたお酒ですね。ラムベースの甘いお酒が好きなようです。
次はちゃんとmoon walkでいただきましょう。